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雨宮処凛という人物の経歴ははっきり言ってすごいです。
中高校生のときに激しいいじめにあい10代の時、リストカットを繰り返す。
その後、ビジュアル系ロックバンドの追っかけにハマる。
21歳の時に「この日本はおかしい」と右翼系団体に入会。愛国バンドのボーカルとして活躍。
また、就職氷河期で正社員になれずフリーターになりキャバクラ嬢などを務める。
精神薬のオーバードーズによる自殺未遂も体験。
その後、自らの壮絶な体験を基にした作品でライターとしてデビュー。
現在はプレカリアートの問題などで運動を続けている。
要するに、いじめ、メンタルヘルス、若者の格差問題など、
日本が抱えている深刻な問題の当事者であり続けたんですよね。
本書は、それらの問題について「第三者」ではなく「当事者」達が語る対談集です。
自分もメンタルヘルス系で「そちらの世界」に少し顔を突っ込んでいる身ですけど、
全然「当事者」としては深く考えてはいなかったと思い知らされました。
当然、雨宮氏のような壮絶な体験をしない限りは「当事者」にはなれないんですが、
普段まっとうに働き、まっとうに生活し、
何も考えずに「最近の若者は根性が足らん!」と言うようなおじさんにこそ読んで欲しい本ですね。
日本は、みんなが知らないかげにはこんな人達がいますよ。


