2008年10月27日

『「生きづらさ」について 』萱野稔人, 雨宮処凛

いきづらさ.jpg
アマゾンで詳細を見る

雨宮処凛氏の著作の読書二冊目です。
こちらは学者(?)の萱野稔人との対談集となっています。

メンタルな病気という精神的な問題から貧困という物質的な問題まで、
現代の日本の若者たちを覆う「生きづらさ」について語っています。


私が本書で大いに同意できたのは、
現代の日本は「高度なコミュニケーションが要求される社会」であるという点です。
つまり、周りの空気を読んで同調できない人は排除されてしまう社会です。
いじめの問題も、本質は子供達のコミュニケーションの不和にあるのではなく、
その高度なコミュニケーションについていけない子供が排除される構造にある、と本書では述べています。

また、コミュニケーションの不和と貧困との関係も密接であり、
「社会の空気を読めない人々」がニートやフリーターになる傾向があるといいます。

従って、現代はその高度なコミュニケーションについていけない人にとっては、
まことに生きづらい社会になっているのです。


自分自身の話をすれば、
会社に入ってみて「空気を読む力」が要求される場面がなんと多いことか、
と思ったことを思い出します。
しかも、その場面は業務に関係したことだけではありませんでした。
大学時代の単純な人間関係に比べて、会社で求められるコミュニケーションは、
縦横無尽に複雑に絡み合っています。
そこでは空気を読めない人は、簡単に「KY」の烙印を押されます。

思い起こすと、自分がメンタルな病気にかかったのも、
会社で「KY」の烙印を押されることを極端に恐れ、
周りに無理に同調しようとした結果なのかなと思います。

今では、色々考えるところがありまして、
無理して周りと同調する必要などないと思っています。
たとえ「KY」と呼ばれようが、人に嫌われようが、
一回きりの人生、自分らしく生きたいと思っています。
(決して思いやりのない人生を歩もうというわけではないですよ、笑)


以上脱線してしまいましたが、
本書はワーキングプアの問題も含め、
現代の若者を取り巻く問題を把握するには絶好の図書だと言えます。
posted by 地獄坂 at 13:51| ☔| Comment(0) | TrackBack(1) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/108679013

この記事へのトラックバック

キーワードは「社会(公共圏)への参加」
Excerpt: 7月13日あたりから今までとは毛色の違う内容を書いてきました。 これは、27日の講演会に呼ばれているので、私にとって「考え方の整理」が必要だったのです。 今回はこの総仕上げとして、「一体私がや..
Weblog: 永瀬ユキのブログ
Tracked: 2009-07-18 02:25
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。