2008年08月22日

『ルポ貧困大国アメリカ』堤 未果

ルポ貧困大国アメリカ.jpg
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サブプライム関係の本を読んでいて、
世界最大の大国の問題は根深いのではないか、
ということに思いいたって本書を読んでみました。


本書はアメリカの「格差社会」の実際の状況をレポートした本です。
アメリカの「負の側面」のみをクローズアップしています。

貧困による不健康な食生活で肥満化する子供たち、
高額な医療費で一気に貧困層に転落する人々、
軍に入ることでしか食いぶちを見つけられない高校生、
また、最貧困層の労働力をあてにした「民営化された戦争」。
「アメリカンドリーム」の負の現実がまざまざと見せつけられました。

元々自分は、『ファストフードが世界を食いつくす』等を読んで、
アメリカという国がハリウッドやディズニーに象徴されるような
華やかな国というイメージはなかば捨てていましたが、
本書で書かれている事実は激烈でしたね。

サブプライムローン問題の背景には、
「新自由主義」の名のもとに貧困層をターゲットとしたビジネスモデルがあった。
そしてそれが、富裕層をますます富ませ貧困層をますます貧しくさせ「格差」を拡大していく。


日本が今のアメリカをめざしているとしたら凄く怖い。
将来は『希望格差社会』に書かれていた以上のものになってしまうと思います。
少なくとも、日本の現在のセーフティネット、
公的医療保険、公的年金、生活保護費等は維持し続けていくべきです。


多少激情的な面に偏っている点もあり、
読めばアメリカが嫌いになってしまうかもしれないという難点もありますが、
良質のルポルタージュです。
posted by 地獄坂 at 13:03| 🌁| Comment(0) | TrackBack(1) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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